みなさん、自治体(市区町村)が運営する「産後ケア事業」って知っていますか?
先日、おっぱいトラブルが発生したので自治体の産後ケアを使って自宅に助産師さんに来てもらい、桶谷式マッサージを受けました。
申し込みから助産師派遣までのスピード感とよく出来た仕組みに感激!
こんな便利な公的サービスがあるんだよ、という紹介と、実際に使ってみた感想を書きます。
- 産後ケア事業とは?何をしてくれるの?
- 「訪問型産後ケア」で桶谷式マッサージを受けるまで
- 産後ケア事業を提供する自治体はどこ?内容は?
- 長女の時も利用したかった!1人でも多くのママに気軽に利用してほしい
産後ケア事業とは?何をしてくれるの?
「出産後、手伝ってくれる人がいない」「授乳や沐浴がうまくできるか心配」など、産後の育児や体調に、不安や困りごとはありませんか?
家庭訪問や産科医療機関や助産所への宿泊を通じて、助産師がお母さんと赤ちゃんのケアを行います。
─千葉市:産後ケア事業より引用
対象は、生後4ヶ月までの赤ちゃんと母親。健康管理、授乳指導、沐浴指導、赤ちゃんの身体測定といったケアを受けることができます。
私が住む自治体では
- 宿泊型(助産院に泊まる/産褥入院)
- 来所型(助産院に行く)
- 訪問型(助産師が自宅に来る)
の3種類があります。
私が利用したのは「訪問型の産後ケア」。自宅に助産師さんが来てくれて、桶谷式マッサージを受けました。
※サービス内容や利用料金は自治体によって異なります
「訪問型産後ケア」で桶谷式マッサージを受けるまで
乳頭混乱?新生児が突然のおっぱい拒否
ある日突然、生後10日の次女が哺乳瓶しか受け付けなくなりました。
何度おっぱいを口に含ませても、うまく吸えずに激しく泣いて拒否する次女。こちらが泣きたいよ~!と思いつつ、搾乳器で絞った母乳を哺乳瓶で飲ませました。
翌日も直接母乳が飲めない様子だったので、病院でもらったチラシを見て、最寄りの助産師さんに電話。しかし、スケジュールが合わないとわかると「自治体がやってる産後ケア事業って知ってる?ご自宅に来てくれる助産師を紹介してくれるから、そちらに問い合わせた方が早いかもしれない」と言って、自治体の産後ケア事業部の電話番号を教えてくれました。
電話1本で助産師を自宅に派遣!
ここからのスピード感がすごかった。
- 自治体の産後ケア事業部に電話し、現在の状況と訪問型産後ケア希望の旨を伝える
- 担当者が派遣できる助産師を探す(一度電話を切る)
- 10分位で担当者から「明日の午前中に伺える助産師が見つかった」と連絡が来る
- 30分後に担当の助産師から電話が来て、場所や時間、用意するもの(バスタオル数枚と母子手帳)について打合せ
- 翌日の朝9時、助産師さんが自宅に訪問。桶谷式マッサージを受けて無事おっぱいが飲めるようになる(;▽;)
自分で助産院を探して1件ずつ電話をするよりも遥かにスピーディー!地域の助産師会のネットワークを使った、ママと助産師のマッチングサービス。素晴らしい仕組みです。
実際に受けたサービス内容
1回の訪問で受けられるサービスは90分。内容は、こんな感じでした。
- おっぱいチェック→桶谷式マッサージ
- 授乳姿勢の指導
- 赤ちゃんの全身チェック、体重測定
- オムツのあて方の指導
乳頭混乱では?と考えていましたが実際は違いました!乳輪付近の乳腺がきちんと開通しておらず、固くなっていたため赤ちゃんがうまく咥えられなかったのが原因だったようです。
マッサージを受けて授乳姿勢を見てもらっただけで、直接母乳を飲むことができて一安心。あんなに拒否していたのが信じられません。まるで魔法のよう!しばらくは手こずりそうですが、再び授乳できたことで精神的にとても楽になりました。助産師さんによると、おっぱいトラブルは早めの対処が肝心だそうです。生後10日目、母乳拒否から2日目でケアを依頼したのは良い判断だったとのことです。ε-(´∀`*)ホッ
さて、授乳が終わったあとは赤ちゃんと私の健康状態や育児環境について雑談を交えながらのヒアリング。黄疸の程度やおへその状態を始めとした赤ちゃんの全身のチェック、体重測定もしていただきました。
新生児を連れて、助産院や病院の母乳外来に行くのはとても大変ですよね。自宅でプロにマンツーマンで見てもらえるこのサービス、利用して本当に良かったです!
利用料金は?必要な手続きは?
今回は5,000円でした。助産師さんに直接お支払いしました。
手続きに関しては、本来は自治体に利用申込書を提出してからの利用となります。ただ、今回は急ぎということで、助産師さんが申込書を持ってきてその場で記入する形になりました。
※利用料金は、自治体や家庭の状況によって異なります
産後ケア事業を提供する自治体はどこ?内容は?
全国の市区町村で産後ケア事業は広がりを見せていますが、内容や金額はまちまち。
Googleで「産後ケア」+「自分が住む地域名(市区町村名)」で検索するか、直接電話で問い合わせてみてください。
▽色々見てみましたが、東京都はサービス内容がかなり手厚い。家事・育児支援ヘルパーの利用助成がある区も。
長女の時も利用したかった!1人でも多くのママに気軽に利用してほしい
私が住む自治体で産後ケア事業が始まったのは3年前。残念ながら、長女を出産した時にはありませんでした。長女の時は、産後ブルーになるくらいおっぱいで悩んだので、このサービスがあればぜひ利用したかったです。
訪問型なら、電話1本で自宅に来てもらえるので産後まもないママも利用しやすいと思います。ママの身支度不要、赤ちゃんの荷物もいらない、都合の良い時にじっくりゆっくり見てもらえるので、ぜひ1人でも多くのママに使ってもらえたらと思います。
※ただ、里帰り先では使えなかったりと利用のハードルがあるのも事実。この辺をもっと柔軟に対応してもらえると良いのですが。
以上、自治体の産後ケア利用レポでした。
興味がある方は、「産後ケア+市区町村名」で検索してみてくださいね!